SAN JOSE通信Vol.20

日本の番組は、平日は夜11:30からの30分間のニュース、週末は土曜日に夕方からずっと流れている。それは26chで、普段はチャイニーズの番組を流しているチャンネルです。だから土曜日の晩は、つい、食事中もTVをつけっぱなしにしてしまうのです。特に「利家とまつ」・・・最高ですね。結婚してからは大河ドラマを見ていなかったのですが、今は夫婦ではまってます。皆演技がうまい!夫婦で泣く!唐沢・松島・竹之内・加賀・・・うますぎます。しかしパパが絶賛しているのが、酒井法子。「うまい!いい味だしてる!」と手放しのほめ様。きっと日本よりも随分遅れての放送だと思いますが、毎週土曜日は8:45から矢川家はこれを見て、泣く・・・。本当に泣くのですよ。自分だけかとこっそりパパを見ると・・・・やっぱり鼻水をすすっている。

これは海外にいるからなのでしょうか?そのあたりは分かりませんが、確かに日本から外に出て、日本のことを外から見るようになって気付いたことも多い。日本の良い所・良くないなーと思う所を色々感じるようになってきています。アメリカ人の自分の国を愛する気持ちは真似できないけれど、すばらしいと思うのです。他人はどう思っても自分達はそう思っている・・・というのは素敵なことだと思うのです。もちろん時と場合にもよりますが。反面、この愛国心にはちょっとついていけないとも思っています。

こんなものを購入してしまいました!私達にはちょっと低すぎるけれども、こどもたちはお気に入り

でも国際的なスポーツの試合で、日本人は国歌を熱唱しているでしょうか?パパはこう言います。「サッカーの三浦はプレイヤーとしては好きではないけれども、彼が試合前に胸に手をあて、日本の国歌を一生懸命歌う姿は胸をうたれる」と。一度国外に出た者の方が、自国を大切に思うような気がします。私もきっとこういう異文化体験がなかったら気付かずにいたでしょう。先日旦と童謡を集めたCDを聴いていたとき、「あっこの歌知っているよ。幼稚園の歌だ!」といった曲がありました。それは「America」という曲。国歌ではないけれども、皆が何かにつけて歌う歌。試合前などには、プレイヤーが必ず胸に手を当てて歌います。旦が日本の国家よりも前にこの歌を覚えたというのは複雑ではありますが、それでも旦をちょっと誇らしく思いました。

土曜日に、いつも行っているお店よりも大きな中華食材店に行きました。「99 RANCH MARKET」と言う所。さすが、チャイニーズが多いCupertinoとあって、そこはさながら中国?と言う感じのちょっとしたチャイナタウン。このお店で、木曜日に出張のついでに泊まってくれるというパパの弟さんのために、彼が大好きだという蟹を購入。しかし、今回は生きているものを・・・。店では「ゆでる大きな鍋が無いから、ボイルしてある蟹にしようよー。」と言っている私でしたが、パパの「大きな鍋をBED BATH & BEYONDで買っていいよ」という一声で有頂天に!私の大好きなBED BATH & BEYONDで買っていいのぉ!?という訳で、即「生きた蟹買いましょう!」という事になりました。翌日私一人でBED BATH & BEYONDへ・・・のはずが、何でか以下の3人も一緒についてくる。もうっ!朝方、子供用風邪薬を勝手に大量服用した言は途中で寝たけれど。ややこしくもめながらも、大きめの鍋を購入(12クォーツだから約12リットル入る大きさ)。その後パパの好きなOffice Maxという店で、その日は本棚が25%offだったので4種類購入。それにしても、パパと買い物に行くと時間がかかるわ、吟味が長すぎて・・・。良いのだけれど、私とはこの部分が正反対。これが矢川家のバランスを保っているのですけれどもね。帰宅してすぐに蟹をボイルし始める。

↓これが今回購入した大きな鍋。いざキッチンに置いたら、店で見るよりもかなり大きい・・・。写真じゃ分かりにくいですね。

↑これから煮られる蟹たち。一晩冷蔵庫にいても、まだ生きているのね〜。店の水槽で見るよりも大きいじゃない!料理用の紐を買ったけれども、あぁだめ〜!動いているのに縛るなんて出来ない〜!

結局、鍋に自分で入れる事も出来ず、残酷な入湯(?)の役目はパパにお願い・・・。そして息絶えたボイル蟹たち

あぁ、誠二さん待ちしております。蟹さんと共に・・・。

翌月曜日はESL。旦は、休みに入ってからこの私のESLの時間が楽しみの一つになっている。私がレッスンを受けている間が、唯一ナマの英語に触れられる時間。言も同じ。そしてこの日のESLは、授業の後、子供達のシッターさん(Sylvia)のお宅へティーパーティーに招待されました。私達の授業の間、子供達はSylviaのお家の庭で遊んでおり、私達も授業が終わってから合流。それぞれが手土産を持っての訪問。SylviaとJayneが手作りのクッキーを用意してくれ、とても楽しいティーパーティーでした。

紙ナプキンはAmerican Flagで、コップも赤、そしてテーブルの上には何故かミニ国旗が沢山コップにさしてある、とかなりアメリカンな雰囲気でした。子供達が食べたアイスも、トリコロール色のカラフルなもの。食後口の周は怖い色に・・・。帰りにお庭にあるアプリコットの実を頂き、40分という短い間でしたが、それぞれ子供達のpick up timeなのでお開き。その後コリアンのJae Younが家に遊びに来ない?と誘ってくれて、そのまま車で移動しました。Claraも一緒で、コリアン2人と私と友人の4人、プラスそれぞれの子供達で夕方まで語り合う。

その内容ですが、韓国人と日本人は生活様式も考え方もとてもよく似ています。だから、お互いの気持ちをよく分かり合えるのです。同じESLにいるということで、やはり流暢に会話は進みません。でも、言いたい事をお互いに何度も言い直し、何とか伝えようとする。そして意見を言い合えたとき・疑問を解決できた時の喜びは、たとえがたいです。とても感覚が似ているので、言いたい事はお互い分かります。実はパパ、私がESLに申し込んだときに「異国の友達ができるように」と願っていたそうです。私はすこしでも英語力がアップしたい・・・という気持ちからだったのですが。

結果的には、授業は勿論の事、それ以上に途中からは異国の友達とおしゃべりするのが楽しくなっていたのでした。たいして英語が出来ない私が異国にお友達が出来るわけないと思っていたのに、お隣さんとの交流をはじめ、こうして多くのお友達が出来たのは、やはりここで日本人のお友達が出来るよりも数倍嬉しいし、これに関してはパパのおかげではなく自分の力で切り開いた!という自信が出来ました。もちろんそういうチャンス(海外生活という)を作ってくれたのはパパですので、感謝しています。話がそれましたね。

お家の中では靴を脱ぎます。そして最初はソファーに座っていたのですが、奥からちゃぶ台らしきものが登場してきてからは皆床に座りました。「日本と似ているでしょ?」と笑って言う。ますます親近感。やっぱりワールドカップも話題にのぼりました。お互いの国の勝ち点はいくつだ、とか。そして「アメリカ人はサッカー好きじゃないみたいよねー」とうなずく場面も。パパ以外の人とサッカーの話をしたのは、これが初めてでした。お互いの国の事・家賃の事・お店の話・趣味の話・しつけの話・・・etc。普通に日本で友達と話す事と同じです。

そして4人の一致した意見が、「アメリカ人と話すよりも、ホッとするね」でした。そうなのですよ、何故だかとっても緊張しなくて、リラックスできました。話しながら笑えるって、すばらしいですよね。この「心底笑う」という事が、こちらに来て結構少なくなっていました。毎日笑っているのだけれど、もっともっと日本では笑っていた気がします。それに急に気付いたって感じかな。だからといって、何か不満があるわけではないのですよ。

韓国では日本のアニメがたくさん放送されていて、二人とも随分よく知っていました。「クレヨンしんちゃん」のDVDが出てきたときは笑いました。「ポケモン」「遊戯王」もそうだし、一昔前の「キャンディーキャンディー」なんかも。同時にあの有名な主題歌を、それぞれの国の言葉で歌い出していました。

子供達も「英語」「日本語」「韓国語」交じり合っていたにもかかわらず、一緒に遊んでいました。この色んな言語が入り混じっても通じ合う・・・ということに、来た当初は???でしたが、会話ってそういうものなのですね。

いちほ(06/11/02)

PS.今日はプレキンダーで同じクラスだった、sonさんとAちゃんのお家に行ってお昼をご馳走になってきました。この二人のママは、とても親切に何でもはなしを聞いてくださいます。心強いばかり。今日の話に、「今サンノゼは郵便泥棒が多発」という内容が出てきました。郵便物には「この書類にサインすれば、すぐにカードを無料で発行しますよ」というものが、よく入ってきます。郵便局員が配達した直後に、勝手に郵便ポストからこの類のメールを抜き取り、カードを作って悪用するらしいのです。それにしても、頼んでいないのにこのような内容の郵便物を送られる方が迷惑です。万が一紛失でもしたら・・・防ぎようがないのですよね。

このGIF限りなく実際の様子に近いです。本当にこういう人が配達に来るのです

戻るHOME