SAN JOSE通信Vol.37

 

毎日が流れるように過ぎていきます。やることが山積みって、気持ちしだいでは疲れること。でも今の所、そのやるべき事がたっくさん!というこの状態に、不思議と充実感を感じている。とにかく、前以上に家族が良く話し合うようになった。朝会社に行く前に、パパが旦を送ってくれる。クラスに入った旦を見届けた後、パパは必ず電話をくれる。「今日はなかなか俺と離れたがらなかったよ。」「今日は小さい声だったけれど、挨拶してクラスに入ったよ。」「今日の旦は、大きな声でGood morning!って先生に言っていたから、褒めてあげてね。」「クラスに入ったんだけど、まだ流れが分かっていないのかな〜。皆はもう車座になって座っているのに、旦の姿が見えないんだよ。」「きっと今朝着ていった上着を脱いで、掛けているところなんじゃない?」「あぁそうか。そうだねきっと。」こんな些細なやりとりがうれしい。それから、土曜日のWriting・ReadingのSchoolはパパが一緒に行ってくれる。旦が勉強している間クラスの中で待ち、終われば連れて帰ってきてくれる。私と言はお留守番。出来る範囲いっぱいいっぱいで色々協力してくれて、パパには本当に感謝している。

 

前回の通信に書いた金曜日のお約束。あとで聞いたところによると「KinderのMorning3クラスで、時間がある人はSaratoga Creek ParkでLunchしましょう!」というものでした。ちっとも、内輪の集まりではなかったのですね。あぁ勘違い。現にこの間の金曜日、Williamたちは来なかった(^^;)後で聞いたら「昼寝しちゃってた」とのこと。旦は非常に残念がっていましたが、お砂場には彼と同じクラスのお友達が数人来ていました。私は旦が教えてくれなければ分からなかったのだけど・・・。めずらしく旦は、遊んでいるお友達の輪に近づきました。皆は旦をちらっと見るけれど、知らん振りしています。それでもめげずに、みんなの横にだまーって座りました。そして自分のシャベルを渡そうとしています。それでも皆は、ちらちら旦を見つつも知らんふり。仕方なく旦は皆の横で穴を掘り始めました。ここまで見ていて、彼のキンダーでの様子が何となく分かりました。寂しい思いをしているんだな・・・と鼻の奥がツーンと来ましたが、ここは絶好のチャンス!私は一緒にその輪に入って、遊んでいる皆に話しかけました。最初は面食らっていましたが、しつこく話しかける私に答えてくれるようになりました。旦に通訳しながら、お友達の輪に入るきっかけを作ることが出来ました。その後は、子供達は話しながら一緒に遊んでいました。その中の一人のお母さんともお話をすることも出来「まだうちの息子は英語がうまく話せませんが、一緒に遊んでくださいね。」と言うと励ましてくださいました。その人の双子の息子の一人が「旦は英語が話せないんだもん!」と言ったら、彼女は「あなただってSpanishが話せないでしょ!(どうもスペイン語圏からの人だったらしい)旦は日本語が話せるのよ!」と子供を叱ってくださいました。子供たちとしても、英語が話せない子供にどう付き合えば良いのか分からない気持ちは分かります。最後に「来週の金曜日も来る?だったらまた来週ね!」なんて言って別れました。こういう小さな橋渡しの積み重ねが、いつかクラスのお友達と思いっきり遊べる日につながることを期待しています。

 

週末旦のSchoolの後、同じ通りに住むIさんのお宅にお呼ばれして、BBQをご馳走になりました。このIさんは上の子が旦と同じキンダー(クラスは違う)に通っていて、下の子は言と同じプレスクール(学年は違う)に通っているのです。矢川家とは逆に女の子2人の姉妹です。こんなに近くに住んでいるのに、出会ったのがキンダー開始直前!もっと早く知り合っていれば、また違っていたなぁ・・・と思う毎日です。キンダーが終わると、上の子同士は一緒に遊んだりして、とても仲良し。旦は、それはそれはその時間を楽しみにしているのです。私も、その間ママ同士でお話しするのが本当に楽しみ。毎日のことなので、今の私たちには特別大きい存在なのです。

 

昨晩、言の園でOpen Houseがありました。6:30pm〜8:30pmという遅い時間だったのですが、先生とゆっくりお話が出来るとの事で、パパも早くに帰宅して家族で出かけてきました。左の写真の先生と主にお話したのですが「He is so smart!」と何度も感心したように言ってくださいました。これは私たちにとって、最高の褒め言葉です。そして、言を表現するのにぴったりな言葉でもあると思います(親ばかですみません^^;))「やはり最初の3日ほど彼は抱かれたがりましたが、今はお友達ともすっかり仲良く遊ぶようになっている。決して人を押したり・ぶったりしない良い子だわ。それにちゃんと私たちの言ったことも理解しているわよ。Wash your hands!と言えば手を洗うし、Clean up time!と言えばちゃんと片付け始める。Lunch time!と言えば、走って自分の席に着くわ。」とのこと。いやいや、家では兄と取っ組み合いのけんかをするわ、おもちゃを持って歩いては、興味の対象を見つけたらすぐその場に持っていたおもちゃを放り出してしまうんだけど・・・。ま、とにかく楽しんでいるようだし、先生もよく言の性質を見極めてくださっているのが分かり(というのも、言のことをShyとは言い切らなかったのです。a kind of shyだけれども、それは朝だけで、一度輪に入ればもう大丈夫で楽しく過ごしているのよ・・・とおっしゃいました。これは本当に言を分かってくださっていると確信できた言葉でした)、言に関する心配は去った な、と実感しました。この頃は、朝自分の支度が終わると「お母さん、行くよー!」と勝手 に靴を履いてガレージ で待っている位ですから。このOpen houseは、アイスクリームがカフェテリアで食べ放題というサブタイトルもあったので、その後はアイスを食べて帰りました。

上の写真は、言が気に入っている2人の先生。他にも何人かいらっしゃるのですが、この時はこのお2人だけでした。もうひとつ先生がおっしゃったことを思い出しました。「He is a busy boy.」です。確かに彼は家でもいっつも忙しそうにそこらじゅうをいじくっている・・・おかげで、後始末の私も非常にbusyです(^^;)

 

一方、旦も頑張っております。毎日の宿題も嫌がることなく、率先してこなしていきます(話し好きの彼のことなので脱線も多く、軌道修正に非常に時間がかかるのですが(^^;)忍耐強く教えるってムズカシイ・・・)。勿論英語も、まるでパズルを解くかのように楽しんで勉強しているのですが、更に、日本語の勉強が楽しいらしく「はまっている」といった感じ。ようやく自分で絵本が読めるようになったのが、ものすごくうれしいのでしょう。おーっきな声で、絵本を何度も読みます。でも一つ一つの字を考えながら読むので、区切りまで読んだところで「で、何が書いてあったんだろう?」ということがほとんど(^^;)それに、小さい「やゆよ」がついたり、○や濁点のように、ひねりがあるものは時々混乱するらしく「ちゅーりっ!」などと大きな声で間違われると、キッチンでふむふむと耳を傾けている私はずっこけそうになる(^^;)

 

先日SpeakingのSchoolでも初レッスンがあったのですが、まず最初にPCでボキャブラリーやセンテンスの強化が行われます。初めてマウスを使ったので、まさに格闘しているという感じ(最年少の彼は、マウスの矢印がすぐにどこかに行ってしまうのです)でしたが、これもかなり楽しかった模様。ヘッドホンをつけて英語の文を聴いて正解を答えるものなのですが、これが結構出来るのです。話せないけれど、耳は少し英語に慣れているようです。その後のプライベートレッスンでも、初対面の先生に最初はうつむいてモジモジしていましたが、先生に「Are you ready?」と聞かれると「Yes.」と答えて、すんなりブースに入っていきました。1時間後に出てきた旦は「楽しかったよ。先生も優しかったんだ。」とご機嫌。まずは1対1で向き合って外国人とお話をするということに慣れていくためにも、このレッスンは彼にとって意味があると思うのです。この日帰宅後、いつものごとくReading・Writingの宿題を終えた彼は、「ねぇ、何で旦くんは3枚(どうも数の表現がまだ分かっていない(^^;))も学校に行ってるの?」「旦くんは小学校にも行っているんだっけ?」と混乱していました。いやいや、あなたの頑張りには驚きですよ(*^^*)

 

↑9月11日、旦のクラスの子供達が作った作品

(クラスの外壁に貼ってあります)大きな文字には

Spreading Peace Around the World」と書かれていて

ハートの中の地球をとりまく周りの星には

生徒一人一人の直筆で名前が書いてあります

最後になりましたが、テロ1周年の9月11日。こちらでは一日中当時の映像を流し、ニュースは軒並み特別番組でした。子供がいない間は時々見ていました。お店や園でも、さりげなく星条旗が飾られていました。私も私なりに色々考えましたが、ここで書くことは控えようと思います。自分の胸のうちにしまっておきます。ただ一つ言える事は、この日は「私はやはり日本人である」という気持ちを強くしたのでした。

多くの亡くなった方々のご冥福をお祈りいたします

 

いちほ(9/19/02)

 

 

PS. 1昨晩、今一番興味があることについての本を読み終えました。これについては、次回に覚えていれば書きたいと思います。

PS.2 BBSにお休み後も書き込んでくださった方、メールを下さった方、本当にありがとうございました。お返事はなかなか書けませんが、とても励みになっています。心から感謝しています。

PS.3 旦のキンダーの流れをもっと知りたい方は、こちらをクリックしてください。

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