SAN JOSE通信Vol.4

 

今回は、お料理編でいきましょう。とはいえ、アメリカの家庭料理は知りません。一応来てまもなくの頃、それらしき本は購入しましたが、どうも『混ぜて混ぜてオーブンへ』というイメージで作っていません。その前に言に破かれたけど・・・。アメリカって、本当は何がアメリカの料理か分かりにくい。フレンチ・イタリアン・チャイニーズとかだったら、分かりやすいのだけど。いずれ勉強して、試してから報告します。だから今回は、ほとんど食材情報になっちゃいそう。ごめんなさい。

 

こちらに来て、日本にいた頃に作っていた料理とそれほどメニューは変わっていません。ただ、やはり変わっていないとなると、それなりに苦労があります。日本と全く同じ食材は、限られているから。来た当初、あれほど日本では狂牛病事件で牛肉を買い控えていたのに、肉類が安いたtofu1.gif 90x44 2.63KBめ、バクバクと肉食していました。しかし、焼き魚・納豆・のり・豆腐・・・そしてなによりも、厚揚げのしょうが焼きをこよなく愛する旦。「大きな豆腐が食べたい」だの「納豆が食べたい」「お魚が食べたい」「いんげんの胡麻和えが食べたい」と言いflour3.gif 49x63 3.39KB出し始めました。納豆・豆腐は、日本食食材店で購入できますが、厚揚げが見当たらない。仕方なく苦肉の策で、豆腐を徹底的に水切りし、まわりに小麦粉をはたいて焼き、生姜醤油をつけてクリア。後日、真空パックの厚揚げを見つけましたが・・・。真空パックで思い出しましたが、餃子の皮を探してたらありました。真空パックのやつが。餃子大大大好きな私たち夫婦、日本では時間とイベントがあれば餃子作りをしていました。使う皮は大判のもの。でも、ここでようやく手に入れた皮は、極うすの小さい皮。包み始めてから「あれ?ワンタン買っちゃったかなー?」と袋を確認したほど。案の定、焼いたら破けまくり・・・・泣けちゃいました。話が飛びました。インゲンは、こちらでも売っていましたので、難なくクリア。納豆も同じ。のりはCOSTCOで買えました。おかげで、焼きおにぎりの生活から、普通のおにぎりが作れるようになって楽になりました。焼き魚用の魚は、勿論日本食食材店で手に入ります。でも、どうもにごりきった魚の目を見ていると。どうしても鮮度を疑って買えない。ある日旦が「今日は絶対ぶりを食べる!」と強気に主張するので、「よしっ、今日は絶対にぶりを買うわよ!」と意気揚々とMITSUWAに買い物に行きました。ぶりありました・・・小さくって色が悪い切り身が二つ入ったパックが、10ドルでした。たっ高い。しかもたっぷりのドリップ・・・。急遽さばに変更。それでも、半身が二切れのひとパックで6ドル。「日本なら3切れで398円で買えるよぉ」と、心中穏やかでない状況でお会計。というワケで、以後はこちらの地元スーパーで魚を買うことにしました。置いてある魚は、おひょう(こちらに来るまでは知らなかったから情けkatsuo2.gif 100x41 2.85KBない)、サーモン(決して鮭ではなく、サーモンです。鮭の塩焼きでも・・・と思うのは間違い)・かじき・なまず(おえっ)がメジャー。どう見ても焼き魚にはならない。でも魚好きの子供たちのために、色々魚料理を考えています。大概がソテーになってしまうか揚げる、もしくは週末の鍋の具になってしまいます。それでも文句言わずに食べてくれる、良い子達です。特に言は、本当に良く食べます。「ごはんよー」と呼ぶと、「はいっ」とダッシュで駆けつけます。ついでに「あーたー(旦)おはん(ごはん)よー。おいでー」と兄の世話まで焼いてくれくれます。

 

昔から、朝ごはんはパンだった旦。特にアンパンが大好物。5個入って120円のアンパンを、ひたすら食べていました。が、ここには無い。苦肉の策がまたまた浮上。ホットケーキミックス購入し、直径5センチくらいのミニホットケーキを大量に作る。MITSUWAであんこを購入し、はさんでどら焼きの完成。あぁめんどくさかった。。。大量に作って冷凍庫へ。昼食やおやつに最適。

 

パパは日本にいた時から、私が不在の時は、朝食にシリアルを食べていました。私はどうも食べる気になれないので、買ったことも無い。当然、子供たちも食べたことが無い。でもこちらのスーパーのシリアル売り場ときたら、とっても広いスペースをとっています。それもそのはず、朝食はたいがいシリアルとの事なので、栄養的にも問題なさそうなのねっと、試しに朝二人に出してみた所・・・。大ウケ。「朝からお菓子を食べてもいいのーーーっ!?」という喜びよう。当然牛乳かけずに、ボリボリとスナック感覚。「こりゃあ楽でいいぞ」と母は内心ほくそ笑んでましたが、物珍しさがなくなると飽きたらしく、食べなくなりました。残念。今は再びパン食です。旦はこれまたこちらでは食事と切っても切れない、ピーナツバターをはさむのがお好き。言はクリームチーズ。言は基本的には何もつけないのがいいみたい。というか、日本ではパンを食べる兄を横目に、一人朝からご飯を食べていたので、パンはあまりお好きじゃないらしい。朝は果物にはしってます。

 

こちらのお菓子は、何でこんなにしつこいのだろう?飴やジュースなどは、食べた後に口の周りがその色に染まってしまいます。とはいえ、二人共おかしはあんまり食べなくなりました。日本では買い物にいくと、必ずお菓子を買わされたけど、こちらに来て「買って」と言わなくなりました。おそらく、中味が分からないのだと思います。助かります。でも飴好きは健在で、唯一常備しています。それもとにかくサイズが大きいので、まだ一度も買い足していません。日本では一日にほぼ一袋を食べつくしていた二人でしたが・・・。出かけるとなると結構LONGDRIVEになる土地柄、『車に乗る=飴』という図式が二人の間で出来上がっているのは、参っちゃいます。反面、飴があればどこにでも行けるワケなのですけれど。大好きなせんべいは、たまにMITSUWAで買うと一度になくなります。こちらに来て、おやつとして新しく加わったアイテムはアイス。大きいパックのアイスを買って、コーンに入れてチョコクリームをかけるのです。毎日食べています。高カロリーのせいか腹持ちが良いようで、満足して夕食まで何も欲しがりません。アイスを選ぶとき旦は「その緑のが食べたい」と言います。彼は、大の抹茶味党。でも、こちらの緑はミントです。こればっかりはどうにもなりません。あきらめてもらいます。自家製アイス?そこまでする気は今の所ありません。

 

前回書いた、120枚入りのトルティーヤ、覚えていますか?結婚前にパパと、メキシカン料理屋で食べて結構美味しかった事を思い出して買いましたが、実は料理法全く知らない・・・。夜中に家族が寝静まった中、慌ててインターネットで料理法を検索しました。あったあった。翌朝、当然のように蒸したコーントルティーヤとハムの千切り、レタスの千切り、チーズ、ケチャップ、サルサ等をテーブルに並べる。トルティーヤでそれらを巻いて食べます。初物で興奮の家族。パパは私の苦労を知ってか、結構食べてくれました。旦「すげーおいしそう!!」その後、一口食べて鼻の穴が広がる(まずいときの彼のくせ・・・)。言、無言でトルティーヤをはがしてハムのみ食べる(相変わらずはっきりしたヤツ)。という訳で、矢川家でのウケ悪し。こういう食べ方では枚数も減らない・・・と、途方にくれました。また別の調理法を検索。あったあった。トルティーヤを4等分にして素揚げし、塩を振り、後はお好みでサルサ・チーズ等をディップ。これでナチョス。枚数も稼げたし、大成功。しかし意外と揚げるのに時間がかかったり、硬かったりと問題点も多く、まだまだ我が家の冷凍庫には大量のコーントルティーヤが眠っています。げんなり・・・。

 

こちらは、野菜や果物が自分の好きな量で買えます。価格表示は、lb.(ポンド)とかea.(一個につき)という文字がついています。レジで重さを測って、計算してくれます。もちろん、売り場にもはかりが置いてあります。よく人参一本とか、なす1本、キュウリ1本、という買い方をします。ちっとも恥ずかしくありません。なすは、いわゆる米ナス。おおっきい!輪切りにしたものなら、焼肉のとき鉄板全面がなす・・・。ええ、半分に切ります。きゅうりも大きい!あれはきゅうりと呼ぶのでしょうか?ズッキーニでもありません。一応生で食べていますが、どうも分厚い皮が青臭いです。キュウリ男のパパと旦も、自然とはしがつかず、いつしか我が家の食卓から消えていました。人参は、ごぼうの様に細くて長い。キャベツや白菜(小玉)は同じ、でも心なしか小さく白っぽい気が。。。トマトは微妙に違う感じ。やっぱり、皮が厚くて青臭い。でも旦は、一人だけもりもり食べてます。今アメリカでは、ダイエットにも良いとアスパラやブロッコリーが人気だそう。私もアスパラが大好きなので、買いました。一束が両手であまるくらいの量・・・、きっと30本くらいあると思います。しかも私、BUY ONE GET ONE FREEで買ってしまいました(^^;)当然ゆがいて冷凍庫行き。

 

肉。恐れていたけど、やっぱり大きな塊。小さい塊もあるけれど、薄切りは無いです。あってもポークソテーbeef1.gif 70x42 2.07KB用くらいの1センチの厚み。そこから薄切りするのは逆に大変なので、自然と塊を買って、とんかつ用・生姜焼き用・カレー用といろんな形に切り分けて冷凍するようになりました。一度店員さんに「紙のように薄く切ってくれますか?」とお願いしたら、「出来ません。出来てもこれくらいです」とステーキ肉を指差されました。皆はどうやって使っているのかなあ。勉強しよう。ひき肉は万国共通、ボリュームは満点!!日本では合挽きでハンバーグを作っていましたが、こちらで牛100%でハンバーグを作ったら、いつもは食べない旦が食べる食べる。パパまでが「あれ?このハンバーグおいしいぞ」と失礼な発言。牛肉の味にはかなわないわねぇ〜。それ以来ハンバーグには、普段食べない野菜までぜーんぶみじん切りにして大量にまぜることにしました。それでも食べてくれると、フフフッと思ってしまいます。どうしても薄切り肉が欲しい場合は、MITSUWAにあります。でも鮮度が気になってどうも買えないのね。ある日、チャイニーズフード店に行きました。泣いたわぁ・・・魚も肉も新鮮!切り身もあるし、薄切り肉もある!もちろん豚足とか豚耳の様に、一見グロイものも多いのだけれど。ここに来て初めてみつけた砂肝、パパがしつこく「砂肝あるよーーー」というので購入。母から教わった、ゆでこぼしてからガーリック風味にしてオーブンで焼くという一品が、パパは大好き。ここに来て、一番いい店を見つけた気がした。ついでに、韓国食材店にも行きました。中国より韓国のほうが日本と食事が似ているので、韓国食材店が使える、と本に書いてあったのですが、全く商品名が分かりませんでした。一応キムチは買ってきました。ここで、母が言に買ってくれたスタイを落としてしまい見つからなくなったので、一方的に心象が悪くなってしまいました。自分がいけないのにね。

 

パパの実家の辺りでは、メジャーなゆず胡椒。我が家には欠かせない調味料です。日本から持ってきたけど、もう無くなりそう。そんなある日、MITSUWAでゆず胡椒を売るという広告を見ました。絶対買いだめしてやるっ、と意気込んでいた私。発売翌日にMITSUWAへ行き、店員に売り場はどこか尋ねると、「売り切れです。次の入荷予定はめどがたっていません」とのこと。かなりかなりショックでした。これを私は勝手に『ゆず胡椒争奪戦敗退事件』として、大きく捉えています(笑)。しかし、ここでもゆず胡椒を知っている人が沢山いるんだな〜。私はきっと、パパと知り合っていなかったら一生知らずにいたと思うのに。

 

いちほ(02/26/02)

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PS・船便でようやくパン焼機が届きました、うれしい!これでアメリカの薄っぺらくて、やわらかい食パンから開放されます。今朝焼きたての人参パンを見て、旦は「やったー」とうれしそうに食パンをナイフで切ろうとしました、当然ママから怒られました。

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