SAN JOSE通信Vol.41

 

時々「Phonics」について書いたことがありましたが、最近まで、それがどんなに重要であるかということが理解出来ていませんでした。全くPhonicsを知らない方の為に、簡単に説明します。初歩的なつづり字と発音の関係を教える教科のことなのです。例えばアルファベットのAは「エイ」と呼ぶけれども、実際の音は「ア」と「エイ」になります。ちょっと日本語で書くとなると、実際の音とかなり違った感じになってしまうのですが・・・。このように、アルファベットのA to Zには、そのletterの名称とともに、そのletterの音があります。これを覚えてしまえば、どんな単語も発音は出来るというわけです。私は専門家ではないので、これ以上詳しい説明は避けますが、何となく、言わんとすることは理解いただけると思います。

 

このPhonics、何故今頃話題にするかというと、実際にわが子でその重要さを目の当たりにしたからです。あっという間に、この「letter sound」を覚えてしまった旦。宿題をやりながら「これ分かんないよ〜」と知らない単語で投げ出しそうになりました、そのときに「音で読んでごらん」と私が言うと、すんなり発音できたのです。例えば「grass」だったら。「グ・ル・ア・ス・ス」・・・・・「グラス」という具合に。これには私のほうが感激してしまいました。以来、大抵(まだvowel comboやconsonant comboは、分かっているものが少ないため)の単語は読めるようになりました。

 

今では「ABC」は「ア・バ・カ」と音で読んでしまいます。旦が英語をout putする様になってから、どの学校に行っても「彼は会う度に、前よりももっともっと話すようになってきます。」と先生に言って頂ける様になりました。シッターのシルビアは、私のESL後にお迎えに行った時「旦はとてもgood behaviorをするようになった。これはYou(私のこと)とMe(シルビア)とMiss.Sanfilippoのおかげだわね。」と嬉しそうに言い、親指を立てました。あれあれ、彼女にとって旦はかなり問題児だったのね?唯一、ESLの先生Jayneだけが「旦は随分自分から積極的に話すようになったけれど、センテンスが作れない。ここが次の関門ね。」とおっしゃりました。そうなのです、ボキャブラリーは飛躍的に増えたのだけれど、なかなかセンテンスが作れない。まだ、これが主語で、これが動詞・・・などという説明では理解できない年齢。今彼が日常で使っているのは、キンダーなどで覚えてきた「この状況では、この台詞」という感じの言葉なのです。それでも、私が舌を巻くような表現を使ったりするのですが・・・。多少の応用は出来ますが、もっと細かいことを表現するには、まだまだです。

 

発音に関しては、Phonicsを覚えてしまった彼には、私も太刀打ちできません(^^;)「これは英語で何ていうの?」という質問に答えた私の発音を「お母さん、また間違っているよ。○○○でしょ。」と訂正されてばかり。それはそれで、うれしくもあるのだけれど、この所、注意されてばかりで、むむむ〜という感じ。お友達の話も、私が気軽に「マヒューと今日も元気に遊べた?」と聞けば「お母さん!マヒューじゃないよ、メヒューだよ!(これは日本語ではうまく表記できません)」とのお叱りばかりで、話がなかなか進まないのです(^^;)

 

発音の点は先にクリアしてしまったようなので、この先は、いかにセンテンスを作って話せるかが問題かしら。本人は文法を考えて話しているのではないので、ここをどう説明すれば良いのかな・・・難しいわ。でも、すこしずつ教えています。例えば「You can fly.」というフレーズが、彼の好きなピーターパンの中で出てくるのですが、この「fly」をjumpに変えたらどうかな?とか、eatだとこうなるよ・・・とか。wantという言葉を使ったら、その後にdrinkとかjump(ジャンプばっかりだわ・・・(^^;))とか続けたら、旦くんがやりたい事を伝えられるよ・・・などなど。地道だけれども、旦は私のそういったちょっとした言葉を、意外と覚えている子なので効果はあるかもしれません。それに期待です!

 

先日面白いことがありました。お風呂で言が、ブッとgasをしたので「smelly!」と言って鼻をつまんだ私に、旦は「お母さん違うよ。こういう時はyou〜!って言って鼻をつまむんだよ。」と言うのです。いわゆる「おまえ〜(やったなぁ)」っていう感じの表現だと思うのですが・・・。臭いという表現ではないけれど、まぁ間違ってはいない。でも旦はなんだか微妙に勘違いして覚えているようだったので、一応「youはあなたっていう意味だからね。」と説明しておいた。ところがその数日後、No schoolの日に約束して公園で一緒に遊んでいたTomasに向かって、旦が「You〜!You〜!」と鼻をつまみながら顔をしかめ、執拗に言い続けているのです。「何言っているの?!」と慌てた私に、旦は「だって、この公園何だか臭いんだもん。」と答えました。そう、どこか動物の糞の臭いが漂っていたのです。要するに、旦は「臭いよね!」とTomasに同意を求めていたのですが、そんなことは理解できないTomasは?「僕じゃないよ」とでも言いたげな、迷惑そうな表情で旦を見ていました。慌てて私が説明をしましたが、いやいや危なっかしいわ〜(^^;)

 

pumpkin patch

この旦のNo schoolの日に、言のプレスクールでは早めの「Halloween Party」がありました。夕方6時から8時まで。最初にHot DogsやDrinkなどで腹ごしらえをしてから、色々ある模擬店を回りました。完全にチケット制なので、事前にチケットを購入していました(25枚つづりで$5)。「Come in Costume!」ということで、子供達は様々なCostumeを着ていました。女の子はプリンセス系が多くて、本当に可愛らしかったです(*^^*)男の子はFire manやPolice manが多かったかな、あとはスパイダーマンとか。一番私の目を引いたのは、黄緑色の羽が着いたコスチュームを着たティンカーベルと同じく黄緑色のピーターパンのコスチュームを着た姉弟。暗い時間帯では、明るめの色が目立っていました。我が家は、用意が間に合わず普段着のまま・・・(^^;)

↑神妙な言

Ghost Darts」では、マジックテープで出来たボールを的にくっつけて遊ぶダーツをしました。ここで子供達は商品をゲット。次に我が家定番の「Face Painting」をしました。自分達で描いて欲しい絵を選ぶのですが、言は「Ghost」旦は「spider」を選びました。出来上がりは、写真の通りです。その後は、旦の希望で「Haunted House」いわゆるお化け屋敷に・・・中で「ギャァァァァァ〜ッ!!」と叫んだのは、パパだけだった・・・・情けない(^^;)

後は「Pumpkin Patch」でPumpkinを選んで持ってきたり・・・。最後に残ったチケットでCotton Candy(綿飴)を買って帰りました。

 

いちほ(10/22/02)

PS,今日、ESLを終えた旦をお迎えに行くとJayneが「旦がすごく泣いて困ったのよ・・・トイレなの?お腹空いたの?と色々聞いたのだけど、泣いていて分からなかったの。でも、今はfineよ。きっとストレスよ。子供はストレスがあると、時々そういった行動をするもの。」と、心配そうに言ってきた。私としては青天の霹靂。最近の旦は、すっかりストレス三昧の毎日から脱出して、生き生きと楽しそうだったから。それこそ私のほうが面食らって「理由は分からないけれど、ストレスじゃないと思うから、キンダーで何かあったのかも、後で聞いてみる。」とだけ言いました。そこで30分後に始まる私のESL開始までの間、車の中でお弁当を食べさせながら「旦くん、今日ESLで泣いちゃったの?」と極力軽めの口調で聞いてみると、返ってきた返事は「皆でCatの絵に色を塗ってたんだよ。僕はcatの目を黒く塗ろうとしたのに、気付いたら赤いクレヨンで塗っちゃってたんだ。だから泣いたんだ。Moonはちゃんとyellowで塗れたのに。」との事。何だか安心すると同時に、そっそんなことで・・・という感じでした。ESLのときにJayneにその旨話したら、「たいていの子供は、塗り間違えても『間違えちゃった』位に思う程度で、そんなこと気にしないのに旦は違うのね。分かったわ。聞いて安心したわ。」と笑っていました。まったく人騒がせな人・・・。

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