SAN JOSE通信Vol.52

 

Martin Luther King Jr. Birthday」で月曜日は3連休でした。お父さんは、この日から1週間NYに出張で不在。私達はTomasとMurdock Parkで遊ぶ約束をしていたので、現地集合して昼前から夕方まで遊びました。TomasのMomは今、以前の私の様に、子供(Tomasの妹)のことで悩んでいました。前はTomasに関して悩んでいたのですが、先日先生に「TomasはElementary上がれるわよ。」と言われて喜んでいたのもつかの間。今度は妹の方が、Pre-schoolからKick outされたのだそう。「数年後に台湾に帰ろうと思っている。」と打ち明けられて驚いてしまいました。理由は「アメリカは子供に優しくないから」と。確かに一見子供に厳しすぎるように感じますが、慣れるにつれて「子供にとって良いのではないか」と思う。幼いうちから本物に触れるチャンスが多いし、自分の意見を発表する機会をたくさん用意してくれる。厳しいということは、裏を返せば「どこに出しても恥ずかしくない行動が取れるようになる」わけだし。と、今の私はすっかりこの学校のやり方に肯定的です。不思議なことなのですが、いつの間にかそう思うようになっていました。色々切ない思いもしましたが、それはそれで良かったな。私達に必要なことだったな、と思えます。現在は、親子共々とっても楽しく日々を送っています。

 

こんなに毎日楽しいな〜っと思えるようになったのは、ボランティアに行くようになったことが大きなきっかけだと思います。Kinder始まったばかりの頃は、「今後子供はどうなってしまうのだろう?」とか「この先生打ち解けられない」という気持ちが先立ってしまい、自分から周りに心を開いていなかったのですね。それが、用があって仕方なく(?)先生と話すことが多くなり、段々とMiss Sanfilippoに対する信頼が厚くなってくるにつれて気持ちに変化が現れて来ました。誰だって自分に好意を持ってくれている人の気持ちは分かるし、話をしなければいつまでたっても分かりあえない。そこで行き始めたボランティア、これは私に大きな生活の張りになったのです。初めてボランティアに行った日は、通信にも書いたように、とにかく想像しているよりもはるかにお勉強チックだったので驚きの連続でした。でも、1回クラスの様子を知ってみると、次には免疫(?)がついているので全く動じなくなっている自分がいました。余裕を持ってクラスの様子を見渡せるようになり、子供達が単なる机上の勉強だけではなく、色々な体験をさせてもらっていることも知りました。そういうことを見て・知るにつれ、Kinder楽しそうでいいなぁ〜何て思うようになりました。何より、Miss Sanfilippoと気さくな会話が出来るようになったし、旦のKinder生活が良く分かるようになった。おかげで彼の理解できなかったことをフォローすることも出来る。旦の中でも、おそらく私のそういう気持ちの変化を感じ取っているのではないかと思います。彼は今、心からKinderに楽しんで通っています(*^^*)

 

ボランティアで思い出したこと。1月最初のSharingのテーマは「Gift you recently received」でした。旦は、鎌倉のおばあちゃんにもらった鉛筆削りを持っていきました。こちらでも鉛筆削りは手に入るのですが、どれも電動なのです。便利で良いけれど、これを子供に与えたら果てしなく鉛筆を削り続けるに違いないと思い、私が母にお願いしてプレゼントしてもらった物。それを旦が皆に見せた時、だーれもそれが何なのか分からなかったのです。旦が「これは、日本に住んでいるおばあちゃんからプレゼントされた鉛筆削りです。」と言っている間、Miss Sanfilippoは鉛筆削りをさかさまに持ち、不思議そうな顔をしてハンドルをクルクル回しています(削りカス捨てといて正解だった)。「Pencil Sharpener?Wow!?」と言って「ぜひ使い方を見せて頂戴」ということになり、旦はデモンストレーションをしました。「あらっ、私さかさまに持ってたわね」とか言いながらも、興味津々。ここで、とにかくおしゃべりなRoyceが「これはnoisyじゃなくて最高だね!」と言うと、いつもなら「It's not your turn!」と怒るMiss Sanfilippoも「そうねぇ」と相槌。バックパックに鉛筆削りをしまいに行く旦は、ものすごく嬉しそうな表情で私に合図を送って来ました(*^^*)やっぱり手動の鉛筆削りは、ここには無かったのね。

 

Sharingネタでもうひとつ。これはまた別の日のこと。この日は珍しくRoyceのお父さんもお手伝いに来ました。Sharingが始まる前に、発表する予定の子供達は自分のバックパックから持ってきたものを出します。この時「シューンシューン・・・ぎゃおーん」と微かな電子音が。なんの音だろう?と思った直後、Miss Sanfilippoが「Kevin!怪獣のおもちゃはSmall World(Kinderの後に行くChild Careの名前)用でしょ。バックパックにしまいなさい!」「あれ?」と、さも自分の行動が心外だと言う様に首を傾げながらしまうKevin。またなのね、ケビン。おいしいわ。私はここで、すっかり笑いのつぼに入ってしまっていたのだ(^^;)誰にも見られないように、棟方志功ばりに机に張り付いて作業続行。でも明らかに肩がふるえてる(^^;)その間もSharingは続く。今回のテーマはペンギン。何人かの発表が終わったところでRoyceのお父さんが突然「僕はペンギンのフィギュアたっくさん持っているんだよ!もう、僕がここでそれを発表したい気分だよ〜」と叫んだのだ。この父・息子、姿かたちもそっくりなら、おしゃべりなところもそっくりなの(^^;)Miss Sanfiloppoも一瞬固まっていたけれど、ため息混じりに「じゃぁ来週は皆にSharingして頂戴。そのかわり、ペンギンは一つだけにしてね。」と冗談とも本気とも取れる返事をした。そりゃぁ喜んだRoyceのお父さん。真っ赤な顔して「むふふふ〜」と私を見てニンマリ。やめてくれ、ただでさえ笑いのつぼにいるんだから・・・。何か言いかけたので、また棟方志功と化した私。喜びを分かち合う相手を失った彼は、キョロキョロして後ろのcubbyにいたMrs. MacDonaldを見つけて「どう?今の話し聞いてた?」などと大声で話し始めた。聞いているこっちは噴出しちゃったんだけど、Miss Sanfilippoに「It's not your turn!」と怒られるんじゃないかと気が気じゃなかったわ。ホント・・・。

 

話は公園に戻ります。この日、遊んでいる旦を見ていてちょっと驚きました。彼は遊びを通して話す言葉は、完璧に英語でした。今までは一緒に遊んでいても、皆が一方的に話しているだけで、旦は日本語か日本語と英語のミックス、もしくは何やら叫んでいるか(^^;)だったのに。知らぬ間にグッと進歩していたのね。

 

昨年末から考えていた、旦の今後の教育(?)方針。夫婦で話し合い、行動をおこし始めました。試行錯誤してきた1年でしたが、今年は英語・日本語のReadingの学校だけを続け(H.W.はあるけれど、学校に行くのは週1回に減らしました)、その分空いた平日の午後は、思いっきり発散できる場所やお友達と勉強以外で交流出来る場所を作ってあげることにしました。もう彼は「英語の勉強」ということよりも、もっともっとお友達と楽しく過ごす時間が要ると思うのです。楽しみながらも、お友達を増やしたり英語を話す機会も増える(KinderではKeep quiet.ですしね(^^;))。今まで頑張った分、今年はいっぱい楽しい時間を持たせてあげたい。

 

その一つがSoccerKinderがあるDistrict運営の、課外活動の中から選んで申し込みました(申し込むまでのあーだこーだはLess Than通信参照)。今彼のマイブームになっているSoccer。今日が最初のレッスンでした。

 

 

たった30分だけなんだけど、その間は走りっぱなし。ま、10分ごとに「はーい、Mommyのところで飲みもの飲んできてー」っといちいち戻らされるのですが(^^;)Soccerのレッスンなのか?これは・・・。という感じのものでしたが、旦の反応はすこぶる良かったのです。霧雨が降る中の初レッスンでしたが、仲良しのTomasもいてゲラゲラ大笑いしながら走っていました。このSoccerに行く為に、彼はランチを食べ終わるなり「僕宿題する!」と、ものすごく気合が入っていました。楽しいことが控えていると、宿題も集中する。いい連鎖反応です(*^^*)

 

そうそう、前回書いたPrincipalの髪の色を自由にして来て良いという金曜日、期待通りに皆が楽しい色にチェンジして登校していました(KinderではありませんよElementaryだけ)。そして偶然見かけたPrincipalも、しっかり(?)ピンクグリーンのストライプにラメ入りのヘアーでした(*^^*)

 

いちほ(1/22/03)

 

PS.今年の我が家の抱負は「何事にもアグレッシブに!」です。

ある日私が「今年はアグレッシブに行こうと思っているのに、ジンマシンなんて・・・」と苦笑していたら、それにものすごい反応したのはお父さん。「アグレッシブか、いいねぇ〜。それで行こう!今年の矢川家はアグレッシブだ!」といたく気に入った様子。昨年は「様子見」の1年。今年は「アグレッシブ」な1年。来年は「Calm」だったりして〜っと落としあう夫婦でした(^^;)

戻るHOME