SAN JOSE通信Vol.77

 

先週の土曜日、旦の学校でWalk-A-Thonが行われました。これは毎年この時期に行われる、PTAの寄付金集めの一大イベントです。勿論強制ではないので、参加は自由。(注:Walk-A-Thon自体はこういった学校の資金集め以外にも、アメリカでは様々な目的でよく行われる行事です)

 

参加登録をする際に、Pledge Sheetを学校側に提出します。このシートには『スポンサーの名前』『スポンサーの住所』そして『Pledge per lap(1周につきいくら払う)』もしくは『Flat Rate Pledge(何周歩いてもこの金額を払う)』と記入する欄があります。これを全て埋め、親がサインをして初めて登録が受理されます。

 

このシートを提出する為に、家族・親戚・近所の人・コーチ等々に声を掛け、出来るだけ多くの人に寄付の依頼をします(この人々をスポンサーと呼びます)。その時点からこのWalk-A-Thonは、始まっているわけですね。我が家にも、同校の生徒達が親に離れた所から見守られながら「スポンサーになって下さい」と度々訪れました。

 

こういった事前準備を経て、当日は約1/4マイルの学校のトラックを4時間ひたすらグルグル歩いてその周数を集計するのです。最終的に『Pledge per lap』であれば1周に対する金額×周数を、『Flat Rate Pledge』であればその金額をスポンサーに寄付してもらう仕組みです。

 

 

当日を迎えるまでには、ひとつき以上前から活発な動きがありました(役員の親は4月からコミュニティーに対してスポンサーの呼びかけを開始していたそう)。まずはこの日に着るテーマにあったT-Shirtのデザイン募集。たくさん応募された中からコンテストでWinnerに輝いた子供のデザインがT-shirtにプリントされ売り出されます。この売り上げの一部も、学校側に寄付されます。

 

今年のWalk-A-Thonのテーマは、『Follow the Yellow Brick Road』でした。勘の鋭い方は、『オズの魔法使い』を思い出されたと思います。それは大正解!カンザスの女の子ドロシーが、竜巻で家ごと飛ばされ不思議な世界に行ってしまうお話。その中で、北の良い魔女が黄色いレンガの道をたどってエメラルドの都に行き、オズの魔法使いにお願いすればカンザスに帰れますよと言いますね。アレです。

 

ちょっと話が飛びますが、『オズの魔法使い』ってアメリカの中にはとても浸透しているお話。ですが、本で知られたと言うよりも、映画で広まった感じがあります。今回のT-Shirtのデザインに選ばれた子の絵には、ドロシーが悪い魔女からとってきた靴の絵が描いてあるのですが、靴の色がでした。本では色の靴と書かれているけれど、映画ではルビー色の靴となっている。ということは、この子は映画の方でお話を知ったのかな?なんて思ったのでした。

 

 

話を元に戻します(^^;)Walk-A-Thonの前の週末には、近くの教会の協力で、この「The Wizard of Oz」の映画が上映されました(我が家はBirthday Partyで行けませんでしたが)。更に気分的に盛り上がりを見せたところで、迎えた当日の様子・・・

 

■□■8:30 Registration and Lap Card Pick Up Begins■□■

 

学年ごとに受付のテーブルが分かれており、事前に申し込みをしていた子供は名前を伝えるだけでLap Cardを手にする事が出来ます。Lap Cardには、名前とクラス・担任が記されており、周囲をグル〜リと数字で囲まれています。事前申し込みをしていれば2LapsがFreeになるので、旦はすでに1・2の数字の部分がパンチで穴を開けてありました。

 

Oz Caféと名付けられた野外フード店が、朝食を売り出していました。売られているマフィン・ベーグルや飲み物は、スポンサーとなっている近くのお店からの差し入れ(昨年は、親もジュースなどを寄付した)。売り上げは学校に寄付されます。更にこの日は、これらのお店に学校から配られたNewsletterを持参すれば無料で食事が出来ました。

Oz Caféの様子

 

■□■8:45 Warm-up Exercises Begin■□■

 

トラックの中央に集まり、準備体操をします。一緒に体操する親もいれば(お父さん)、トラックの外から立ったまま朝食を飲み食いしている親もいます(私(^^;))。

 

■□■9:00 Walk-A-Thon Begins!■□■

Characters

First Lap

パンチをしてもらうテーブル

オズの魔法使いのキャラクター達が先導し、黄色いレンガ道に並びます。この変装をしているのは、全て先生方。

左から「東の悪い魔女」、「脳みそのないかかし」、「北のいい魔女」、「勇気のないライオン」、「心のないブリキの木こり」、「ドロシー」。ドロシーの格好をしているのは、旦の先生です。

 

スタートの合図と共に、一斉に走り出す子供達。あの・・・この先4時間もありますから、そんなに慌てなくても(^^;)1周回るごとに自分の学年のカラーのテーブルに寄り、Lap Cardの数字にパンチを開けてもらいます。

Class Poster

旦も歩く

Royce’s Dad

トラックの周りには、クラスごとにチーム名を入れ趣向を凝らして作ったポスターが貼られていました。旦のクラスは、ドロシーに扮したMrs.Ruddyを囲むようにドロシーの愛犬「トト」となった子供達がYellow Brick Roadを歩いている図でした。

 

Walk-A-Thon全ての仕事がボランティアによってなされているわけですが、中にはこんな人も・・・。ずっと音楽に合わせて面白いアナウンスが流れているな〜と思っていました。DJの付近に近寄ってびっくり!あれまRoyceのお父さんではないの!送り迎えをいつもしている彼、仕事は?と考えていましたが、いつでもニコニコ大声でおしゃべりなのは、もしかして司会業?等と思ってしまいました。その位、トークや音楽選びのタイミングなどがばっちり。この人のおかげでWalk-A-Thonは更に盛り上がった気がします。

 

■□■11:30 Raffle Drawings Begin■□■

 

これまた事前に、チケット1枚$1で売りさばくように20枚渡されていました。このRaffleの商品は、「○○先生とWinner+2Friendsでどこそこ公園に行く」とか「△△Gradeのパフォーマンスの時に、最前列5席が予約できる」とか「ある日の朝、校長先生に学校案内をしてもらえる」等といった内容。これがまた結構盛り上がるもので、当日もDrawing Timeが来るまでチケットは売られ続けていました。この売り上げも、学校側に寄付されます。

Raffle ticket 売り場の様子

 

■□■1:00 Walking Ends/Check-Out to Obtain Remaining Lap Prizes■□■

 

途中で自由に休んでも構わないのですが、何周ごとかにもらえる賞品(砂時計・ドーナツなど)欲しさに、意外と皆よく歩き続けていました。旦も、最初は趣旨がよく分からずノンビリ私やお父さんと歩いていましたが(言はトラックに犬を見つけた時だけ歩きました、後は遊具三昧)、途中でお友達を見つけてからはお友達たちと一緒に歩いていました。更に、Lap Cardの数字がPの字であると賞品がもらえると分かり、走る走る!最終賞品のRAINBOW KITE欲しさに、とうとう1st GradeのMaxまで歩き通してしまいました。

 

そしてCheck-Out後、Kiteと共にエメラルドの玉飾り(エメラルドの都にちなんで)とHomework Passももらって来ました。Homework Passを先生に渡せば、その日の宿題が免除されるのですが、これって何だか微妙なものですね。嬉しいのだけれど、やらないと置いていかれそうだし(^^;)でもいつか使えるかもしれないので、大切にとっておこう。

 

 

■□■  おまけ  『結果的に(^^;)  ■□■

 

我が家は旦を見くびっておりました。そんなに歩かないだろうとタカをくくっており、Pledge Sheetには『Pledge per lap』を選択し、親戚の名前も借りて1周$3になるように設定していました。ところが・・・Maxまで歩き続けてくれちゃった彼。後で巨額を支払わねばならなくなってしまったのでした。来年はFlat Rate Pledge(何周歩いてもこの金額を払う)』を選択しないと、応援しつつも心臓にもよろしくない(^^;)結局、T-shirt代・Raffle ticket代も合わせると、参加したことによって大金を寄付したことになりました。

 

■□■  おまけPartU  『集計結果』  ■□■

 

このWalk-A-Thonでの収益は、Back to School Nightに発表された時の額よりも更に増え$35,000が目標でした。さて、この日一日でどのくらいの金額が集まったのでしょうか?その結果が昨日配られました。何と$34,328!!目標にはちょっと足りていませんが、昨年よりも$10,000も上回る金額が集まったのです。これにより、4th GradeのScience Campのお金が準備出来、学校の施設・備品が充実する資金も潤い、教育の質が向上するわけですね。

 

1000人以上のスポンサーが集められたら、「Hairをオレンジに染め、各クラスで物語を読む!」と公言していた校長先生。こちらも1300人のスポンサーが集まったので、公言通り、来月オレンジヘアーで登場するそうです。学年ごとに一番 歩いた子供/クラス・一番稼いだ(?)子供/クラスなどが、後日発表される予定です。

 

さて、今日10月23日〜10月31日はNational Red Ribbon Week(ドラッグ追放週間)です。学校では様々なアクティビティーが行われる予定です。旦はドラッグの意味を理解出来るかしら?

 

いちほ(10/23/03)

戻るHOME