SEQUOIA & 

KINGS CANYON

DEATH VALLEY

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pin_08.gif 2004年11月27日() 晴れ

 

人間、睡眠をとれば回復するものだ・・・旅に出ると、特にそれを感じる。インの朝食を食 べ、荷物をまとめたら、いざデスバレー国立公園へ!昨晩は気付かなかったけれど、明るくなってからインの周りを眺めてみると、シエラネバダ山脈が眼前に広がっていてすばらしい景色。

 

ここLone Pineからは、CA-136を南東に20マイル、CA−190を50マイルほど走るとデスバレー国立公園に到着する。2時間ほどの走行。

 

デスバレー国立公園は、カリフォルニア州南東部とネバダ州西部に位置し、南北150km、東西70kmにわたる広大なエリア。西半球で最も低い位置にあり、谷の中心部は海抜マイナス86m。昨日訪れたセコイヤ国立公園には、アメリカ48州の最高地点Mt.Whitney4280m)があったのだから、その標高差には驚く。真夏の気温は50℃を越え、年間降水量は5p足らずだそうだ。その名の通り、灼熱の死の谷。カリフォルニア州に向かうゴールドラッシュの時代、富と夢を求めて西に向かった人々が、シエラネバダ山脈を越えることが出来ずにこの谷で道に迷い、猛暑と水分不足で命を落としたことからDeath Valleyという名前がついたとのこと。公園内の道路脇には、ラジエーター用の補給水が備え付けられている。それだけ車に負担がかかる気候なのね。デスバレー国立公園での車のオーバーヒートは、もうよく聞く話だ。でもこの時期は、「あらぁ~良いお天気」と言った感じで快適。それでも車内の温度が上がり、皆上着を脱いでしまった。

CA-136開始

サイン

Father Crowley Vista Point

Father Crowley Vista Pointは、CA-190から外れてダートをちょこっと走ったところにある。実は私たち、ここからデスバレー国立公園を一望しているつもりで居たのだけれど、この地点はまだまだ公園の端っこ。向こうに見える山を越えないといけないのでした(間抜け)。この後、事故直後の車に遭遇して心臓が縮み上がってしまいました。何も無い一本道なのに、何度も横転を繰り返した車が砂漠の中でひしゃげており、乗っていた人が通りかかった人たちの手で抱えられていた。きっと景色を見ながら、スピードを出し過ぎたのだろう。こんなことになっては、楽しい旅の思い出が吹っ飛んでしまうもの。気をつけないと。

園内の中心部Furnace Creekにあるビジターセンターに寄った後は、Golden Canyonをトレイル。全く寄る予定は無かったのだけれど、トレイルヘッドに沢山の車が駐車していたので思わず吸い寄せられてしまった。

何層にも重なりあった地層がはっきりと見える岩壁の間を歩くトレイルなのだが、子供たちが道を歩かず、横の壁を伝って歩くわ岩から飛び降りるわで、全然進まなーい!はぁ〜っ、まだまだ行きたい所が沢山あるのに・・・。でも仕方ないか、長時間車に乗っていたんだもんね。子連れの旅って、効率良くというワケには行かないのよね(溜息)

 

2マイル程度のラウンドトリップだったけれど、途中で折り返して車に戻ることに。トレイルヘッドに停めた車の中で、作ってきたサンドイッチやスティック野菜でランチ。

 

 

ランチの後は、Devils Golf Course(悪魔のゴルフコース)へ。ちょっと本道から外れて軽いダートを走り、たどり着いた先は、カチカチのボコボコ岩が果てしなく広がっていた。一体この風景から、どうやってこの名前がついたのか疑問だけれど、確かに悪魔にしか歩けないかも・・・と思った。だって、ちょっと歩くだけで足首をひねりそうな程(実際ひねった)ヘンチクリンで不思議な所。

 

塩水湖が干上がり、泥と塩の結晶が混じってガチガチに固まり、どんなに蹴ってもびくともしない(蹴ってはいけないのだけれど(^^;))。

 

泥にまみれながらも塩が大量にあるので、子供たちにも「ちょっと舐めてみれば?」と誘った所、これでもかっ!これでもかっ!という位、延々と舐め続ける二人()。もう止めたまえ。

 

 

 

当初は、色とりどりの岩があるというArtists Paletteを見る予定だったのだけれど、この日はそのルートとなるArtists DriveClosedだったので、その代り(?)に、お父さんに拝み倒してNatural Bridgeへ向かった。

 

ここも、ダートを5・6分程走るとトレイルヘッドにたどり着く。レンタカーであればもっと勢い良く行けるのだけれど、愛車シエナでの旅なので、ダートでは相当神経を使う。ここのダートは、後半かなりすごかった。

 

ゴロゴロとした石が転がる中のトレイル。そして、しつこいまでにトレイルコースから外れて前後左右に走り回る子供たち(怒)。それでもお目当てのナチュラルブリッジには到着。ここを越えて更に進むと、Water Fallやら亀がなんやら(忘れているし(^^;))見ることが出来るらしいけれど、我が家のこの様子では、ここまでが精一杯。

 

 

 

次に向かった先は、かの有名な、西半球の最低地点(海抜マイナス85.2m)である

Badwater

 

「悪い水」と言う名前だけれど、かつては塩水湖だった為、「塩分が多い水で飲むことが出来ない」という意味とのこと。

 

トレイル前半は、塩の白さに泥が混じった色の真っ直ぐなコースが続くのだけれど、頑張って奥の方にまで進むと、直径1mほどの多角形のパターンが現れてくる。更に歩き続けると、この多角形の淵の隆起が激しくなり、中央部分に塩水が溜まって来た。以前に写真で見た、一面に広がる白い塩の風景を期待して歩き続けたのだけれど、どうもそういう地点はなさそう。これ以上進んだら、濡れるだけだと判断して引きかえすことに。・・・・・んがっ!時すでに遅し。言はキャーキャー喜びながら、多角形の中に溜まった塩水を走り回ってずぶ濡れ。かたや旦は、必死に淵を歩いていたにも拘らず、バランスを崩してボッチャンッ。そして開き直って走りまくりの濡れまくり(撃沈)。

 

ここで丁度サンセットも迎え、衣類一式脱がないとならない状況になったので、そのまま今日の宿Furnace Creek Ranchへ。部屋に戻ってから靴を軽く洗ってヒーターの上にて乾かしてみたものの、うむむ、塩が浮き出て来て真っ白な靴の出来上がり(どてっ)。

この晩、子供たちを寝かせてから、夫婦でワインなぞを楽しんだのですが、途中からピッチが早くなったらしい妻は、勝手に酔いを回らせ、勝手に先に寝たそうです(伝聞調)。