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pin_08.gif 2003年6月21日(土) 晴れ

目覚ましをしっかりかけて、子供達が目を覚ます前に車に荷物を運ぶ。今日はチェックアウトした後、そのままアーチーズ国立公園に向う予定。これは6時間を越えるロングドライブになる。部屋でゆっくり朝食をとっていては一日が移動でつぶれてしまう。物音で目を覚ました子供達を車に乗せ、車中にて昨晩作っておいたサンドイッチと果物などで朝食とする。

UT-12Eastに走ると、途中グランドステアケース・エスカランテ国定公園の脇を通ることになる。ここはアメリカ本土で最も新しく、最も広大な国定公園。中には入らなかったけれど、その縞状に層になった岩壁はUT-12沿いにずっと見えていました。区域の総面積が、東京の約3.5倍なんだから相当広い。

Entrance

The Castle

UT-24

そのまま更にUT-12を北上し、UT-24へ移ると見えてくるのがキャピトル・リーフ国立公園。私の最初の印象は『ポキポキ』だった。お父さんは「表現力が乏しいな」などと苦笑していましたが、の中央の写真の様に途中でポキッと折ったような岩山が多い。この『ポキポキ』以外は、ものすごい岩の塊に挟まれた道路を走った・・・というイメージ。様々な巨大な岩の間には、小川も出てきたりと景色が良い所。単なる通過点にしてしまうには惜しい所でした。

そのままキャピトル・リーフ国立公園を走り抜けUT-24を北上し続ける。とにかくこの景色が素晴らしい!!私が単に、大自然好きだからだけではないと思う。その数分走る毎に変わっていく景色、すなわち変化していく岩山に驚かされたり・楽しまされたり・・・全く飽きさせないのである。何度も家族中で「おぉ〜!」と叫び声をあげました。

3枚ともUT-24の道中、これはホンの一部です    道の脇の岩にも変化があるでしょう

とにかくUT-12UT-24は今まで味わった事がないほど面白く、時には道の両側がガードレールなしの断崖絶壁で冷や汗を流したりと(特に高所恐怖症のお父さんが(^^;))、眠気も起きないルートでした。これは絶対にお薦め!が、しかし、このUT-24Hanksvilleという町辺りから・・・・何もなくなる。ただ一面の鄙びた平地の風景のみ。ここで再びお父さんに睡魔が襲いかかる(^^;)よって、私と運転を交代。当然私もあくびの連続であった。

死ぬほど眠い中、寝ている家族3人を乗せてひたすら走る四輪駆動車。そう、今回のレンタカーは私の希望により4WDにしたのです。誰も見ていないのであくびをかみ殺すことなく、大口開けて思いっきりあくびをしてやる。そろそろI-70に入る頃だ。I-70に入った途端、制限マイル数がアップし、走る車も滅茶苦茶多く早くなる。手に汗握る車線変更の運転だった(^^;)そのままUS-191に移り、そのままMoabの町を目指して走る。

今晩の宿泊先はMoabで探す予定。Moabの町自体は小さいけれど、賑わっておりモーテルは結構あった。一通り運転しながら様子を見、見当をつけていたRed Stone Innをあたってみた。今日の宿泊先には、ランドリーが付いている事が私たちの条件でした。運良く空いている部屋があり、ランドリーも別棟に付いている。おまけに、この旅行中ここでしか出会わなかったレンジも付いていた。さっそくチェックイン。しかし、ここの暑さは激しい。プールもあったけれど、入る時間はない。

チェックイン後は、待ちに待ったアーチーズ国立公園内へドライブ。今回の旅行で、私が一番楽しみにしていた所なのだ。夏は暑さが厳しいのでトレイルを断念した、という体験談ばかり読んでいたので、この旅行に組み込むか最後まで悩みました。でもトレイルが無理なら、見るだけでも良いから・・・と最終的に予定に組み込んだ場所。

Park Avenue

来て良かった・・・・。ゲートをくぐってすぐから、次々に「何だこれは!」という驚きの巨岩が目白押し。お父さんと一体何回「何だこれは!」と叫んだとこか。これは実際に見なければ分からないと思う。とにかく巨大なのだ。今まででも充分巨大なものは見てきた。でも、ここは巨大!岩が巨大。何でこんなのが倒れないで存在しているの?ナンナノここは?

わめきながらPark内をドライブ。もう夕方なので「今日のところはPark内の様子を一回りして帰ろう。本格的には明日回ることにしよう・・・」と言いつつ、目がランランの夫婦。Park Avenueと名付けられた所に立ってみる。そう、目抜き通り。。。両サイドにそそり立つ巨大な岩のツイタテ達。ここだけで、すでに完全にここの魅力にノックアウトされてしまう!

メインロード沿いの風景

Park Avenue

Balanced Rock

もう帰れない・・・そのまま有名なBalanced Rockを見て、Delicate Archまでのトレイルに臨むことにした。連れまわされる子供達もご苦労である。Park内のメインロードから1.8マイル程東に入り、Wolfe Ranchに車を停める。ここから1時間半ほどのトレイル開始。夕方とはいえ、相当な暑さ。私とお父さんのバックパックには、5本の水のボトルが入っている。

トレイル開始

急な巨大一枚岩の斜面

断崖絶壁

トレイル最初の頃は、皆お散歩気分で平地を歩いていた。言も石ころ収集に余念がない。ちっとも前にすすまず、どんどん後ろから抜かされていく。徐々に急な巨大一枚岩の斜面になっていき、旦もフーフー言い出してくる。言はすでにお父さんに抱かれて歩かない。急斜面を登り終えて到着か?と思っていたけれど、その先は足場が悪い道が延々と続く。子供達の口に水やらキャンディーを放り込みながら、もう皆無言で歩く。最後の最後に恐ろしい崖っぷちを歩くことになる(右端の写真)。この頃には、旦も私が抱っこしていた。再びまだなのか?・・・と思い出した頃、突然突風と共に現れるDelicate Archだった。

Delicate Arch

違う角度から(写真をクリック)

お疲れ様

崖がいきなり途切れ、吹き飛ばされそうな(実際吹き飛ばされた)強風の中登場するDelicate Archには参った。あまりにも劇的過ぎる!その姿は想像以上に大きく、神々しかった。しかもそのアーチのある場所というのが、巨大な岩で出来た円形劇場の縁にある感じで、一度足を滑らせたら谷底に落ちてしまうような所なのだ。ここでも高所恐怖症のお父さんは家族中で一番慌てており、アーチの麓で撮った写真などは体の向きをカメラに向けることすら出来ないほど。後から見た写真は彼の背中 が丸まって写っていた(^^;)しかし、これぞ『自然が作った岩の芸術』である。ぜひ画像をクリックして、大画像を見てください。

結局片道2時間はかかってしまったけれど、帰りは下りだったおかげで半分の時間で戻る事が出来た。右端の写真は、先ほどの巨大一枚岩の斜面で寝転がって休憩中の一枚。その後は車でDelicate Arch View Pointに行ってみた。ここからだと歩かないでDelicate Archが見れるのだけれど、遠くにポツンと見えるだけ)。やはりきついトレイルを歩ききって目の前にそびえ立つ姿を見なければ、感動の度合いが全く違うと思う。

この晩はMoabの町でチャイニーズを食べた。皆お腹がペコペコだったので「やっぱり基本は米だな!」などと言いながらバクバク食べました。さて、明日も歩くぞ!!