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pin_08.gif 2003年6月25日(水) 晴れ

Holiday Inn EXPRESSは朝食込みのホテルだったので、今までの中で一番品数が多い朝ごはんを食べる事が出来た。1階にあるbreakfast barと部屋を何往復もして、大量にパンやシリアルなどを持ち込む(貧乏臭い)。この間、今日の午前中に行こうと思っているアンテロープ・キャニオンのツアーの申し込みをした。ホテルの部屋から、唯一5歳以下の子供はFreeというOVERLAND CANYON TOURに電話。「What time do you have?」と聞かれ、は?そう今まではナヴァホ居留地内を旅してきたので、時計を1時間進めていたけれど、Pageナヴァホ居留地ではないので時計を元に戻さなくてはならないのです。ツアー主催者側も、何時のツアーに参加可能か考えてくれるわけですね。

さて10時15分からのツアーの予約が取れたので、指定の場所に出かけた。このアンテロープ・キャニオンは、ナヴァホ居留地の中にある(しつこいけれど、Pageナヴァホ居留地ではない)。鉄砲水によって浸食された、幅が狭いらせん状のキャニオン。ここは絶対に行く!と計画の段階から楽しみにしていた場所。

一緒にツアーのVANに乗ったメンバーは、オランダから来た家族やNJから来た親子だった。またまた激しい砂漠道を30分ほど揺さぶられ、アンテロープ・キャニオンの入り口に到着。外から入り口を見ると、単なる岩の切れ目でしかなく、この奥に幻想的な世界が待っているとは想像がつかない。

説明を聞きながら、暗い中をガイドのおじさんの懐中電灯の明かりを頼りに進む。嬉々として走り回る子供達。待ちなさい!せっ説明が聞けない(^^;)しかし、スベスベの岩肌で細くクネクネの空間・・・綺麗だ〜。スコールが降り、砂漠に浸透する前に勢いよく鉄砲水となった水が赤い砂岩を削り取る。だから少しでも雨が降ると、鉄砲水の危険があるためツアーは中止になるそう。距離は歩いて1・2分程度の短いものだけれど、ここで一気に鉄砲水に襲われたら逃げられないよね。

上を見上げると、所々に穴が開いていてわずかに空が見える。ここから地面に日が届くのは、太陽が真上に上がるお昼前後だけ。この光が見物だと言う事で、片道歩いた所で外に出て休憩(その間に、大きな蜘蛛のおもちゃを放り投げられ絶叫の私(^^;))し、再び時間に合わせて中を歩いて戻った。光が差し込んで、これまた幻想的!「絶対にあの光の中に入って写真を撮りなさい」とツアーのおじさんに言われ、カメラを取り出している間に・・・・旦に引きずられてくる言。そして光の中にたたずむ(寝転がる)神々しい(死んだフリの)言の写真が撮れました(^^;)

このツアーでもまた、うるさい旦と言がムードメーカーでした(騒がしいだけ?見かねたガイドのおじさんがずっと相手をしてくれた)。旦は、別れ際にガイド兼ドライバーのおじさんに深々とお辞儀(しかも手は合掌(^^;))。おじさんも「おおっ!」と合掌しながら深々とお辞儀。日本人の正式な挨拶と思われるじゃないの・・・・冷や汗がタラリン。

このツアーが終わったのが12時20分。次なるツアーWahweap Marinaから出発するレインボーブリッジへのボートツアーは1時半から。あまり時間がない。慌ててホテルに戻り、デジカメの画像をダウンロードだけして集合場所に出発。ランチは途中にあったマクドナルドでTo Go。車中でバクバク食べる。ちゃんと食べておかないと。。。このツアーは、食事は一切ない7時間に及ぶクルーズなのだから。

Webで予約していたチケットの発券は30分前から。ボートの席取りは、早い者勝ち。というわけで、クルーズの開始時間前には集合場所に並んでおかなければならない。並んでいる間も、プールに飛び込もうとする言と親の追いかけっこ。ほとんどの人が笑って「あっちに行ったわよ〜」と言ってくれる中、ただ一組だけ嫌〜な感じでにらみつけている家族がいた。気のせいかな?と思いつつ、その後嫌な予感は的中するのだった。

出港直後

横の眺め

後ろの様子

ボートの1階は室内。2階はオープンのデッキ。ほとんど全員がデッキに陣取り、おもむろにサンオイルを塗りまくる。ツアー客にアジア人は私たちだけ。他はフランス・ドイツ・アメリカ人たち。フランス語が聞こえてきたので嬉しくなり、耳をそばだててみた。学生時代フランス語を勉強した事がある。話せるのは自己紹介と「風呂なし(風呂付)の部屋はありますか?」(←これ旅の必須。日常会話に関係ない(^^;))とか「私はフランス語が話せません」(←これじゃぁ会話は終了だ(^^;))程度なので勿論ヒヤリングのみ。だけどラブラブカップルの言っている事は、チンプンカンプンだった(当たり前(^^;))。

日差しがジリジリ肌を焼くので、これは室内に入らなければならないかな・・・と思ったけれど、動き出したらかなり風が吹いてきて丁度良い体感温度になった。30分程して、旦は寝てしまう。寝ている旦を1階の船内の椅子に横たわらせ、ここでのんびりするか・・・と思ったところ、言が椅子を飛び歩くので断念。私は言を抱っこしたりして、早くレインボーブリッジへ着くことばかり願う。最初は開けていた視界も、レインボーブリッジが近くなるにつれて美しい岩壁の間を縫うように進む。途中、いくつもの自家用ボート達とすれ違ったり、抜かされたり。当初の予定通り、3時間かけて往路が終わった。

Navajo Mountain

間もなく到着

ボート

ボートを降り、湖に浮かぶ長い橋を岸まで歩く。その時後ろからやって来た、無愛想なアメリカ人家族(仮にAとします)の妻が、「ピーピーピーッ!」と叫びながら言に道をあけさせ、後ろから追い抜いていった。しかも競歩のような速度で。苦笑しながら、私たちも歩く。ここでの停舶時間は1時間弱なので、片道20分ほどの距離にあるレインボーブリッジまで急いで歩いていかないと、置いていかれてしまう。慌てた旦が走り始めた。すると20メートル程前を歩いていたA婦人は足音に驚き、旦が走ってくるのを見ていきなり走り始める。止まる旦。止まるA婦人。再び走る旦。振り返りながら、同じ距離だけ走るA婦人。ううむ、うちの家族だけ避けてる?!何だか感じワルッ!

レインボーブリッジは、大きさや完成度共に文句なし(でもやっぱりアーチはお腹いっぱい)。水量が多い時期であれば、ブリッジの下を水が流れるらしいけれど、この日は随分と手前から水が無くなっていた。周りには特に何もないし、時間も押しているので皆写真だけ撮ってそそくさとボートに戻る。帰り道も傍にいる言を見つけて、自分の息子に「Inside!Inside!」と叫ぶA婦人。感じワル!他のツアー客は、誰もが(英語が話せる人だけだけね)話しかけてくれ、一緒に楽しくツアーし連帯感を感じているのに、A婦人だけは頑なに我が家を避ける。そんなにアジア人が嫌いか〜〜〜!!こんな経験初めてで、悲しくなっちゃうよ。

結局言は合計7時間のツアー中、寝ること無しに飛び歩いていた。帰りの船内は、陽が落ちようとする頃から酒盛りが始まっていた(^^;)A婦人は、私たちには眉間にしわを寄せながら怖い顔を向けるくせに、フランス人夫婦には話しかけて楽しそうにワインで乾杯していた。何だか、思い出すだけで嫌な気持ちになるクルーズになってしまった。悔しい!!でも、景色は飛びっきり綺麗でした。これで悲しい気持ちをチャラにしたいところ。

8時半に真っ暗な中ボートを降り、マリーナから駐車場までマイクロバスで移動した。他のツアー客は「まだ起きてたの〜!」と、言のはしゃぎっぷりに驚いていた。そのまま昨晩とは違うチャイニーズレストランで夕食を食べ、ホテルに戻る。言は風呂にも入らず、ドアを開けて嬉々としてベッドに飛び乗った体勢のまま寝てしまった(^^;)夕食後、「これが最後の晩」だからということで、ワインを買って帰って来たお父さん。フロントでオープナーを借りようとすると、見当たらないと言われる。ほとほとワインとは縁がない旅らしい。