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pin_08.gif 2003年6月23日(月) 晴れ

Far View Motor Lodgeにはテレビがないので、昨晩は子供達もすんなり寝てくれた。しかし、ここのシャワーは温度を上げれば上げるほど水量が少なくなり、とても寒い思いをした。日中は暑くても、夜は冷え込む気候はカリフォルニアと同じ。部屋で昨晩の残りや、パン・果物などで朝食を済ませチェックアウト。まずはVisitor Centerへ向う。メサベルデ国立公園の遺跡は、パーク・レンジャー牽引のツアーに申し込まなければ入れないところが多いので、ここで昼頃のツアーを申し込む。一番見たかったのはBalcony Houseという最も過酷な見学コースを持つ遺跡だったのですが、子供連れには無理と言う事で断念。3・5歳ならばCliff Palaceは行けるだろうと勧められた所を選んだ。Chapin Mesa(もうひとつのWetherill Mesaは閉鎖時期)のMAPはここ

ツアーの時間まで、再びMesa Top Loop Roadをドライブして回る。この一方通行16マイルほどのドライブコースには、たくさんの遺跡がある。興味がある遺跡の看板が出てきたら、すぐに車を脇に止めて寄ってみます。車を降りなければ何も見えないのですから。もう一度Square Tower Houseに行ってみる。ものすごい急な崖の途中にある・・・・。お父さんが「俺、アナサジじゃなくて良かったよ。」とポツリ(^^;)その横で走り回る言(一旦は行方不明になった(^^;))、怖くないのだろうか?

Square Tower House

Sun Point Viewから

Fire Temple

ツアー時間が迫ってきたので、今度はもうひとつの一方通行路の方へ向う。今回レンジャーに連れられて見学するCliff Palaceの上の方にある展望台に集合。前のツアー客達が見学している姿を上から見下ろす。上から見下ろしただけでも、足元がゾクゾクする。一体なぜこんなところに住んでいたの?子供達が落ちる危険はなかったの?そして忽然と消えてしまうなんて、何があったの?イッタイ????疑問だらけの頭の中。

子供連れならと薦められたツアーではあったけれど、急で細い階段を降り、今度は垂直なハシゴを登った所にCliff Palaceはありました。旦が先にハシゴを登ったので、言も「僕も自分でやる!」と言い出す。慌てて私は下からフォローし、お父さんが上からフォローしようと手を伸ばすと「Stop it!」と叫ぶ言。響き渡る彼の声、どよめく周りのツアー客(^^;)結局本当に一人で登りました。ハシゴから岩場に移り仁王立ちになった言は、これまた大声で「I did it!」と叫びガッツポーズ。ツアー客皆が盛大な拍手をしてくれたのは言うまでもない。全員で固唾を呑んで成り行きを見守ってくれていたのでした(^^;)

さて前のツアーの見学が終わるまで、岩の穴の中に座ってレンジャーの説明を聞きます。その後実際に遺跡の中をレンジャーについて回りました。このCliff Palaceは部屋が217室、高さは4階建てくらいあるそうです。中に入って思ったのですが、場所的にはやはり何故こんな危険な所に?と感じるけれど、屋根に当たる部分が自然の岩が利用されているので、なんとも合理的。一見不便そうだけれど、ちゃんと水が手に入るシステムも整っていたそうです。

Spruce Tree House

キバの内部

ツアー後は、短いトレイルをしてSpruce Tree Houseへ行きました。ここだけは自由に内部の見学が出来ます。当時は100人以上が住んでいたらしい。ここではキバ(儀式を行うところ)に入る事が出来るので、家族でハシゴを降りてみる。思ったよりも狭かった。その後は博物館などに寄って、次なる目的地モニュメントバレーへ出発することにする。メサベルデ国立公園は、度重なる山火事の跡が生々しく、緑あふれる広大な敷地と真っ黒に燃え尽きた黒い木々、そして奇異な場所に残る遺跡。下界(?)からは、はるか高い所に離れ・・・。どの映像も深く心に刻まれる所だった。

再びCortezの町を通り抜け、US-160Westへ向かう。急遽このUS-160が通る部分にあるフォーコーナーズに立ち寄ることにした。ここはユタ州・アリゾナ州・コロラド州・ニューメキシコ州の4州の境界線が十字に交わる所。

この写真の瞬間、矢川家は家族全員違う州にいることになるのです。

再びUS-160Westに走り、US-191を北上しBuffUS-163に入りWest方面へ行くとモニュメントバレーが見えてくる。

しかしUS-160は大変だった。道自体は何でもない1本道なのだけれど、強風のため砂漠の砂嵐が吹き荒れ一寸先も見えないのだ(前方に砂嵐が見える・・・これからあの中を走るのだ)。たまに対向車線にトラックが走ると、すれ違った直後に突風が襲いハンドルを取られる。ガードレール無しの断崖クネクネ道もかなり怖いけれど、この視界ゼロ状態のドライブはそれ以上にスリリングでした。ホント怖かった・・・。

途中寄り道をしたのもあり、5時間かかって今日の宿泊先Goulding’s Lodgeに到着。チェックインを済ませ、ロッジ下にあるスーパーで夕食を買い込み、すぐにモニュメントバレー内に向う。ここは国立公園ではないのでNational Park Passは使えなく、入場料を払う(この時のレシートを見せれば、明日もそのまま入場できる)。ゲートの人に「ぜひ夕日を見て帰ってね」と言われる。そう、すでに7時半になっている。Sun Setまで間もなくなのだ。Visitor Center脇からは、すぐに有名な景色が目に飛び込んできた。なのにアレッ?あんまり驚かない。ここにたどり着くまでに、たくさん巨大なもの、信じがたい自然の創造物を見過ぎてしまったのだろうか?反応が鈍い自分が悔しくてならない!贅沢な私。気を取り直して、砂風が吹き荒れる中、バレー内をドライブする。ここの良い所は、他の公園と違いバレー内の道路が舗装されていないこと。自然のままの荒野なのだ。今回4WDをレンタルしたのは、ここでこうやって走りたかったから。念願かなって快調な4WD車。17マイルのValley Driveは、途中で日が暮れてしまい真っ暗になったので引き返すことにした。すでにゲートは閉鎖されており、迂回するよう指示の看板に従って、ロッジに戻った。明日はナヴァホの人が行っているジープのバレーツアーを申し込もう。